荒瀬ダム撤去に学ぶ -自然再生と地域活性化-
今年3月、国内で初めて熊本県の県営荒瀬ダム(長さ約210m、高さ25m)が完全に撤去されました。ダムがあった琢磨川の流域では、戻りつつある清流を活用した地域おこしの動きが始まっています。今回、その中の一人である溝口隼平さんをお招きして、ダム撤去までの経過や撤去によって川がどのように変わったのか、どのような地域活性化の取り組みが始まっているのかをお話しいただきます。仁淀川の自然再生と地域活性化につながるヒントを学びたいと思います。
主催:仁淀川の”緑と清流”を再生する会
〇講演「瀬ダム撤去の前と後」
講師:溝口隼平氏(ラフティング会社「Reborn」
〇パネルディスカッション「川の自然再生と地域活性化」
・溝口隼平氏(「Reborn」代表)
・松浦秀俊氏(再生する会顧問)
・ (仁淀川漁協)
・橋本信之(再生する会副会長)
*進行:竹本文直(再生する会)
溝口さんは全国のダム撤去運動をテーマにしていて東京大学大学院の研究員だった2010年、「ダム撤去による川の再生を見届けたい」と荒瀬ダム近くの空き家を夫婦で借り、河川環境がどう変化するかや住民の聞き取り調査などを続けている。「再生した川の流れを生かした経済的価値をつくりだし、地域の活性化につなげたい」と、ラフティング会社を設立し「Reborn」と名付けて営業している。シーズンオフの冬場は、主に植林の仕事をしている。(2018.3.28付西日本新聞より)