ハライ竹を持った先払いの鼻高面、酒だると神を供える野菜を背負った面、衣装を入れる籠を持った面、婿、付き添いの「とぎ」と呼ばれる老婆の面が、花嫁の手を取り、谷山集会所から神社まで練り歩きます。
行列が神社に到着すると、拝殿で儀式が行われ、家内安全と五穀豊穣を祈ります。
儀式のあとは、四角い餅(御神穀)が配られ、皆で皿鉢料理を囲んで祭礼行事が締めくくられます。
<おまつりの云われ>
その昔、平家の落人がこの地に落ち延びました。
その中に美しい姫がいましたが、
あるとき思いがけない事故で亡くなってしまいます。
村人は姫の死を哀れみ、嫁入りをしないまま他界した姫の為に、
儀式だけでも行い、霊をなぐさめようと始まった行事であると伝えられています。