椿山の太鼓踊りは年に4回奉納されます。6月、8月、9月に行われ、8月は氏仏・若仏祭と盆供養があり、8月の盆供養と9月の奉納は夜に行われます。
6月の虫送りの際には氏仏堂だけでなく、地区内を回り、急な坂を下って谷に行き、そこでも太鼓踊りが奉納されます。
約600年以上も続く伝統行事の「虫送り」は、平安時代、斉藤別当実盛(さいとうべっとうさねもり)が源義仲(みなもとのよしなか)に敗れ、亡霊が稲の害虫になった言い伝えから、供養と豊作を祈ったことが起こりといわれています。椿山虫送りの時に奉納される椿山の太鼓踊りは、安徳(あんとく)幼帝の子守歌、平家のゆかりの霊を慰める踊りとして椿山集落に受け継がれ、町の無形民俗文化財に指定されています。
池川中心部から車で約30分の奥山にあるこの椿山地区。標高約600メートルにあり、山肌の急傾斜に集落の家々が段々の棚田のように建っています。まさに「天空の山里」という光景。平地が少ないので田畑も段々。家から見える風景は、間の深い谷の向こう側に、山々の緑が目前に広がり、場所によっては滝の姿も見えます。昭和50年代中頃まで焼畑が行われ、ミツマタやそば、麦などを栽培していました。50年前には約150人が住んでいましたが今は6世帯9人の集落です。
日本の山里暮らしを見に椿山へお越しください。
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