
牧野富太郎博士が沢山の植物を発見し命名しました
吾川村32 佐川30 越知町30 高知市16 本川村15 仁淀村13 土佐清水市11 ・・・
仁淀川町で分かっているだけで45種の発見されています。
牧野博士ご自身もそうですが、仁淀川町に牧野博士を支える優秀な植物収集家がいたからです。
そのお一人が渡辺協さん
広報によど川8月号で渡辺協氏の発見した「ワタナベソウ」について書かせていただきました
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インターネットで「ワタナベソウ」と検索すると、一番先頭にでるのが「ワタナベソウ-Wikipedia」。その中の記述を見ると、
“ワタナベソウは高知県吾川郡名野川村(現・仁淀川町)の小学校教師で、植物収集家でもあった渡辺協が同村で1889年に発見した。矢田部良吉が渡辺に献名してワタナベソウと命名した。”
と書かれています。葉は大きいもので30㎝にもなり花は6月頃に咲きます。四国や九州の山中に生育していましたが、各県のレッドリストでは絶滅危惧種とされています。
渡辺協(わたなべかなう、旧名は荘兵衛 1854-1910)は牧野博士より8つ年上、博士と同じ佐川町の生まれ。
教師を務めるかたわら、熱心な植物採集者でもありました。牧野博士が初めて日本名の学名を付けたヤマトグサのタイプ標本*1を作ったのも渡辺です。
写真:東京都立大学牧野標本館所蔵
牧野博士が渡辺協のことを記した文献があります。
『国もと居た時は始めから私が植物を教え導いてやった為、いろいろの草木の名称等も覚え、また標本を作る事も知って、よく同村付近を採集し、その中には珍しい品種も出たので、私はそれを珍しい、新しいなどということも無論みな知らせてやっておいた。同人は矢田部博士に雇われると舊恩(昔受けた恩義)を忘れて私には何の話もなく手柄顔に。皆それらの標品を矢田部博士に提供したので同博士は居ながらにして珍品奇種を得て、これ幸いとそれに命名して世に発表したのであった。』(1931年発行 植物研究雑誌第七巻第五号より引用)
かつては牧野博士と親交は深かったと想像できますが、なぜ当時博士と対立していた矢田部教授に仕え、ワタナベソウなどの貴重な標本を提供したのか。今でも謎が残ります。
*1現在の国際植物命名規約では、新植物を命名する際にはその種の基準となる一点の標本を定め、これを永久に保存することが義務づけられている
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